トレイルをご案内していると、少なくない数のお客様からこのようなご質問をいただきます。

「コーポレートサイト・企業ホームページに採用ページを載せればいいのではないか?」
「別のホームページを作るほどの情報量はないのですが・・・」

今回はこのご質問についておこたえいたします。

インターネットの世界の「前提」

インターネットを使ったコミュニケーションや情報伝達としてよく言われることがあります。
それはインターネットをつかった情報閲覧者は
・見ない
・読まない
・信じない
という特徴があるということ。

こちらをご覧の方も、欲しい情報がなかったということで、検索から移動した先のホームページから数秒以内に離脱した経験をお持ちではないでしょうか。
ネットを使った情報収集は、「せっかち」に行われているのです。

これを前提に考えていきます。

ターゲットが違えば伝える内容も順番も違う

企業のホームページは何のために作っているでしょうか。
多くの場合は求職者のためではなく、銀行や取引先など本業であるビジネスの役に立つために作っているはずです。
ターゲットはビジネスの相手。

これはどのような情報伝達手段でも同じなのですが、ターゲットが違えば伝える内容も、伝える順番も違います。
例えば本業であるビジネスの営業現場において、相手の属性に応じて営業トークを変えているはずです。法人の担当者が相手なのか、経営者が相手なのか、消費者が相手なのかによって、まったく伝え方は異なるでしょう。

ターゲットが違えば伝え方も異なるはずなのです。

必ずしも求職者に向けた内容でない、企業ホームページに「採用ページ」を使ったとしても、どこになにがあるのかわからなかったり、余分な情報が多く、求職者にしっかりと読んでもらえません。

求職者に情報をしっかりと伝えたいのであれば、余分な情報(ターゲットである求職者が知る必要がない情報)は排除すべきなのです。

ある調査によると、企業サイトにあるような、サービスの特徴や、企業の沿革といった情報をご覧になる求職者は1割にも満たないとのこと。

想像以上に「わかってもらえない」

ホームページを分けるべき理由はわかった、でも別のホームページにしてまで書く内容がほとんどない。
このご質問もいただきます。

「書く内容がない」というのはすでにあなたが自社のことをご存知だからです。
多くの求職者は仕事内容や、企業情報、働く環境について「もっと」知りたいのです。

私が紹介会社で相談を受けているとき、書面やホームページをご覧いただいたとしても、紹介する企業のことをちゃんと理解している方はほとんどいませんでした。
業界経験者であったとしても、会社が異なればビジネスの内容も異なります。
「わかっているだろう」と思ったコミュニケーションをとるのでなく、わかってもらえないかもと考えながらコミュニケーションをとり、情報を伝えていく必要があります。

「書く内容がない」というのは「書くべき項目がわからない」ということがほとんど。
私たちトレイルは、求職者が求める必要かつ十分な情報がなんであるのかを、ノウハウに基づいてコンテンツに落とし込んでいます。

もし企業ホームページとは別に採用ホームページを持つべきか悩んでおられるようでしたら、お問い合わせいただければと思います。

この記事を書いた人

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坂本義和

大学卒業後起業。経営者として自社の採用で100名以上の採用を行う。人材派遣・人材紹介の事業も展開し、様々な人材の面談やキャリアの相談に対応する。IPOを目指す会社の経営企画・採用責任者としても活動を行い、一貫して中小企業の採用活動に関与。「いい人材」の定義は会社ごとによって違うという考えをもとに、企業にとって本当に必要な人材を定義し、採用を支援するプロフェッショナル。